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| 伝統的なベンディングボックス |
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| 遺骨を迎えるために作られているベンディングボックス |
19世紀になって、この島にヨーロッパ人が入植を始めてからすぐ、彼らの持ち込んだ天然痘や結核などの病気が先住民の人々の間に急激に広がっていきました。活発な交易活動や、大型のカヌーによる行動範囲に広さがかえって災いしたようです。また、「未開な人々」を「良きキリスト教徒」にするという植民地政策により、ポットラッチは禁止され、先住民は文化継承の手段を奪われることになりました。
トーテムポールや儀式に使われたお面などの工芸品も、“おみやげ”や文化人類学の研究資料として、北米各地やヨーロッパに運ばれていきました。なかでも、珍重されたのが「ベンディングボックス」と呼ばれる箱でした。この箱は蒸気で蒸した杉の板を四角く折り曲げて作られるもので、表には美しい絵や彫刻がほどこされています。その中には、一族が特に大切にしている物や、物故者の骨などが入れられていました。
島の人々は、「ハイダ族の血が流れている者は、島に埋葬されなければ本当の意味での魂の安息はない」と考えています。10年あまり前から、ベンディングボックスと共に島外へ持ち出された祖先の遺骨を取り戻す運動が、島の人々によって地道に続けられています。世界各地の博物館や大学の研究室などに、「せめて箱の中の遺骨だけでも島に帰して欲しい」と訴えているのです。返還の返事をもらうと、島の人々は祖先の「たましい」を迎えるための新しいベンディングボックスを作り、遠くヨーロッパなどへも出かけていきます。
祖先の遺骨を島に戻すことは、苦難に満ちた歴史で失った自らの文化と誇りを取り戻すことでもあります。ハイダ族の人々はこれからも、深い思いのこもったベンディングボックスを作り続けることでしょう。
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説明会のお知らせ
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