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島を目指す
『島の一生※』という本がある。現代のプレートテクトニクス論が、島の誕生から消滅までを解説してくれるのだが、読み進むうちに島の一生に人間の人生を重ねてしまうのは、タイトルのせいだけだろうか。原書名は『ISLANDS』。
火山の噴火(誕生)・吹き上げる溶岩(成長)・風雨の侵食(老い)・プレートの移動で沈降、やがて海面
から消え、一生を終える。島のうえで人も生れ、老いていく。人の一生、動植物の一生、地球(ほし)の一生。それぞれの一生が交錯する瞬間に今、私は生きている。
今、この瞬間を共有する全てのモノが見たい、知りたい。布団の中でたまらなくそんな気持ちになる夜が増えた。それは好奇心というよりはむしろ衝動といってもいい。
そんな時、知的好奇心を満たすべく、そっと船を漕いでみる。荒れ狂う情報の波が現代の知的冒険航海の行く手を阻む中、漂流するがごとく漂う私に、辿り着く島はあるのだろうか? と、不安な航海は続く。
いや、きっとあるはずだ。未だ、誰も見たことのない島。流れ着いた種子と、鳥達しか知らない島が。とにかく前に進もう、自ら漕ぐことが大事なのだ。
そして、いつか島の上でこう叫びたい「やっと見つけたぞ」と。
※島の一生 (SAライブラリー/ヘンリーW.メナード著、卯田
強 翻訳)
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