TOP > 開講記 >相模湾の蛸漁

[アウトドア技術] 相模湾の蛸漁

沈めた蛸壺にこれ幸いと入ってくる蛸をつかまえる蛸壺漁。もちろん入っていない壺もある。蛸がとても人間臭く思えるのは気のせいか。
漁師と共に船で蛸漁に出発。蛸壺の引き上げの様子を間近に見る。浜に戻り、生き締め、塩でもんだ後、窯で茹でる。茹でたての蛸の試食がたまらない。茹で上げた蛸をおみやげに家に帰ったら引っ張りダコ。

※蛸の種類:マダコ


[開講日]2008年7月19日(土)
[講 師]
小池 康裕(こいけ やすひろ)
大楠漁協組合員有志の皆さん(おおくすぎょきょうくみあいいんゆうしのみなさん)

●添乗記 報告者●田中 真紀子

こんなに楽しいことは久しぶり!!な体験をしてきました。なんと、相模湾で『蛸漁』です。企画が発表された時から参加したくてたまらなかったこの講座。予想以上、期待以上の面白さでした。

当日は見事な快晴。波もなく、地元の方も「今日は(船に乗るにも)最高だね!」という抜群の条件が揃う中、葉山の少し先に位置する久留和港からいざ出発!江ノ島方面に向かって船を走らせていくと潮風がとても気持ちよく、これから始まる蛸漁への期待も高まっていきます。

本来蛸漁は日の出前には出発し、8-9時頃には寄港します。が、今回は講座ということで特別に9時集合、9時半頃に出港。蛸壺を沈めているポイントへ到着すると、あらかじめ用意していおいたエサ入りの壷*1を、引き上げた壷の代わりに海に沈めていきます。モーターを使用して壷の引き上げを行うのですが、そのスピードの速いこと!危ないから下がってて、と言われた意味がよく分かります。

壷からタコ!
壷を沈める。ペットボトルは重し
船上にて。お客さんの手にはタコが!

あがった壷の蓋を開けると・・・蛸がいなかったり・・いなかったり・・いたり!!蛸が入っていると蓋を開け、出てきた蛸を下からすくいあげるようにして船の中央にある生簀へ投げ入れます。参加者の皆さんも徐々に手つきも慣れ、蛸が手に引っつくことなく、うまく生簀に放っていました。
今回は運良く3割程度の壷に蛸が入っており、頭から足まで80cmはあろうかという大物から、20cm位のかわいいサイズの蛸まで、大小さまざまな蛸が釣れました。蛸が壷に入っている度に皆で歓声をあげ、大興奮でした。

岸に戻ると、漁師さんが蛸を生き締めにする様子を見学。蛸の眉間を錐のような鋭い針で刺すと、まさに「血の気がひいた」ように一瞬にして蛸が全身白く変色します。その後、蛸の頭をひっくり返し墨壷や内臓類を取り出すのですが、これがとても難しい。生き締めにしてもまだうごめく蛸に「手際が悪くてごめんなさい」と何度も謝りながら悪戦苦闘。結局内臓をうまく胴体から離すことができず私はギブアップ。船長にお願いしたら、さすがプロ。一瞬にして処理してくださいました。

急所に一撃。見るも痛そうな、生き締め
仕上がりを決める、塩もみ
タコゆで上がりました!

その後、塩揉みにし、蛸のぬめりを取ります。蛸は地を這うので、吸盤に不純物がついている可能性があり、ぬめり取りをし、茹でてからでないと食すのは危ないそうです。ぬめりをどれだけ取れるかいかんで茹蛸の仕上がりが決まると聞き、皆で一生懸命タコを塩で洗いました。今回は昔ながらの塩手もみをしましたが、最近は量も多いので洗濯機でぬめり取りをするそうです。漁師さんいわく、(ぬめりが完璧に取れて)仕上がりは洗濯機の方がいいんだよ〜とのこと。文明の利器、おそるべし。

最後は船長みずからタコを釜茹でしてくださり、そのタコをお土産にいただいて帰りました。一番美味しい食べ方は「塩、こしょう、にレモンを絞ること」と聞いたのですが、何もつけなくても十二分美味しく、塩こしょうレモンに至る前に全て平らげそうになりました。

蛸漁は滅多にできない体験ができる上、タコの生態に触れることもでき、おまけに試食や新鮮なゆでダコをお土産でいただけるという、一度で二度も三度も美味しい講座。老若男女だれでも楽しめる、本当におすすめの内容です!

*1貝殻を設置した壷。実際にエサは入っていない。蛸がエサだと思ってまとわりつくとゴムが外れ壷の扉が閉まる仕組み。ネズミ捕りと類似。

 

 

ページの先頭へ
ニュースプログラム開講記About us
サイトマップ
(c)2003 kaze-travel co.,ltd.
リンクはご自由にどうぞ