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「自転車をこいでると足が細くなるんです」
講師の丹羽さんのこの言葉は、参加者の心をいつもとらえて離さない。
実際に丹羽さんの足はスマートだ、カッコいい。自転車というと競輪選手のような足を想像してしまう参加者の心を見透かしたかのように、丹羽さんの解説が続く。
漕ぎ方次第では太くもなります、短距離を力いっぱい漕ぐような場合は、瞬発力の筋
肉が鍛えられ太くなるが、力をかけずに、その分回転を多く、長く持続させることが
有酸素運動となり、マラソン選手のような持久系の筋肉、つまりスマートな体形にな
るという話に皆さん、納得。
ということで、ギアも軽く、心も軽くペダルを踏みながら都心の自転車散歩へ繰り出
しました。まずは北の丸公園をスタートし、九段下から水道橋の「東京都水道歴史博
物館」へ。電車利用なら、地下鉄の九段下の駅で東西線で飯田橋駅にでて、JRに乗り
換えて...、いやいや、都営新宿線で神保町で....、なんてことを考えなければならないところを自転車なら、抜けるような青空の下、秋のさわやかな風を感じながらゆっくりとペダルを漕いで約25分。あっという間に到着です。
ここ、水道歴史博物館では、暮らしに欠くことができない水が江戸の時代にはどのよ
うに庶民の元まで届いていたのか?現代の水道といってもいいほど、当時の江戸に
はハイレベルなインフラが整っていたことが分かります。人口の増加につれて、神田上水、玉
川上水と、より遠くから水を引入れ、木製の水道管ともいえる木樋(もくひ)と呼ばれる木管によって庶民の井戸端まで張り巡らしていたことには改めて驚いてしまいます。
都心の起伏を江戸の水みちを意識しながら、お茶の水から駿河台下へ下り、皇居周辺
の車道へ...。するとそこには、片側3車線もあろう広い道に、自転車だけがスイスイ走るサイクリングロードが現れます!日曜日の晴れた日だけ、車両通
行止めにして 開放されるこの自転車天国。じつはもう30年も続いているのだそうです。これ、けっ
こう知らないかた多いのでは?自転車に乗ってこそ見えてくるもの、気づくことって
まだまだあるんです。
そして、日比谷から銀座方面へ。ここから先は元々は海だったところ、江戸に入って
から埋め立てていった場所。休日の賑わいの中、銀座を抜け、築地で昼食。やはりこ
こではお寿司でお腹を満たし、月島に残る昭和の懐かしい路地裏を自転車でひょいと
通り抜け、隅田川沿いを遡り、人形町を抜けて日本橋へ。花のお江戸、往時の賑わい
が最近また復活しそうな勢いの中、自転車は丸の内のオフィス街へ向かいます。うっ
てかわって静寂なビルの谷間の一角にひっそりと存在している平将門塚では、ひょい
と自転車を降り丹羽さんの解説に聞き入りました。ここに来るまでにも、ちょっと買
い食いしてみたり、丹羽さんが要所要所で停っては、江戸の解説をしてくれたりと、
ひょいと停ってさっとスタートという自転車の良さがいかんなく発揮された一日でし
た。
朝、慣らし走行をした北の丸公園に帰ってきたのは午後3時すぎ。たった6時間程でこれだけの道のりを走れてしまう...。しかも、自分の足で。それも、ただ走り去った
のではなく要所要所で停ってしっかり見ていけるのが自転車の良いところです。こん
な素晴らしい乗り物を、自宅と駅の往復だけに使っておくのはもったない!!
と、参加されたらきっと思うはず。
次回の水みち第2弾は、神田上水編です。 新宿をスタートして、井の頭公園の湧き水までの道を辿ります。江戸時代の土木技術
と庶民の生活を支えた水みちへ思いを馳せながら、上流へと遡ってみませんか?
※いつも仕事で東京都内に通勤されているかたも、自転車で都内を走る機会は、なか
なかないのではないでしょうか?都心まで自転車を持ち込むのは、なかなか難しいも
のです。この講座では、スポーツ自転車をレンタルしています。ギア付きの快適なサ
イクリングが楽しめます。また、ギア付き自転車が初めてという方も、ぜひそのスポー
ティな感覚を体験してみてください。
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