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[実用・健康]ワークショップ「暮らしの中の身体技法」
もっとも身近で意外に知らない自分の「カラダ」。
特に、その使い方は自分でも無意識のうちに習慣づけられたものです。 歩き方、座り方、呼吸の仕方など、日常的な動作の実習を通して、正しいカラダの使 い方を学んでいきます。
こうした日常的な動作の丁寧な改善を通して、背骨・骨盤・内臓の動きなど、身体の 内部に「気づき」を与えると、眠っている「カラダの可能性」が開かれ、2〜3ケ月 後には、確実に身体感覚が育ってきます。
仕事や家庭のさまざまな場面で、自分の力を引き出すための「技術」を紹介してみま す。
身体の洗練は今からでも遅くありません。「健やかさ」と「たたずまいの美しさ」は、 身体感覚の良さが繋ぐもののようです。
仙骨をたて、かつ上体はゆるめる
コレが難しい
体験をフィードバックしてもらう、
ディスカッション
●添乗記 [2005-06-12開講]  報告者●嶋田

不摂生な食生活による内蔵の不健康さをのぞいては、おかげさまですこぶる健康な私 のカラダ。とりたてて調子の悪いところは現在ないのですが、最近は自分の身体の仕 組み、気持ち(心)との関係といったことに興味を覚え、運動能力を高めることより も意識の違いによる身体の動きへの作用の違いといったことが気になっていた中、担 当として講座に臨んできました。

会場は横浜技能文化会館の和室。講座の開始を告げ、講師の矢田部さんがスっと襖を 開け、部屋に入られた週間、急に自分の立ち居振る舞いが野暮ったく感じ、思わず動 きを止めたくなるほどでした。その自然な動作は、意識していないようでいて意志を 感じる動きとでもいいましょうか。
凛とした空気が流れる中、肩を動かし、呼吸をお腹、内蔵へ。こわばっている部位 へ 呼吸を送り込むようにイメージし、そして腰へと徐々に動かすところを移しながら体 をほぐしていきます。参加者の皆さんの、身体のゆるみと共に気持ちもゆるんでくる と会場内に流れる空気も穏やかに流れはじめます。

肩や腰などを動かしていて、ここから先は痛くて無理、こわばっていて動かせないと いうとき、悪い評価を下さずに自分の身体のこわばっているところ、痛いところにき ちんと気持ちを集中し、しっかりと向き合うことで出来なかったところまで可動範囲 が広がることがわかってきます。ある部位に意識を集中させ、身体と結びつけるとい うのは、理屈はわかっても実践でその感覚をつかむのは案外難しく、繰り返しやる中 である時、気づく瞬間があります。また、回を重ねていくことで、以前わかっていた と思った感覚からさらに違った感覚に気づく時があり、まだまだ気づいていない部分 というか感覚が、自分の身体にあることに興奮をおぼえるときさえあります。
といってもこれらのことは、単に体の可動域を広げ満足を得るためにするのではなく、 こうして自身の身体の存在感を意識し、気づきを与え、知ることで自身がイメージす る動作を実行できる下地作りになるのです。
終盤、仙骨を意識して「たて」てみます。上体(胸)はゆるめ、下を入れるという頭 で考えるととても混乱する、上と下で相反する姿勢をとるためには、今の我々には長 いイントロダクションと準備動作が必要で、そうして徐々に体の準備を整えないと難 しいのです。その姿勢は昔の日本人なら長時間の正座の際に、皆持っていた技術で生 活の動作の中で自然に出来るようになっていた姿勢だったりします。

一日で全てをつかめるものではけっしてないのですが、なるべく身体をつかむ感覚へ の導入の仕方から、気づき、そして自然な姿勢を作るための仙骨へ意識を理解を深め てもらうために矢田部さんには半日の中に盛り沢山の内容と、少し深いところにまで 触れていただきました。

姿勢をきちんとすることで、構造的、生理的、そしてただずまいに強さが生れそこに 美しさがあることも知ることが出来ました。自身の身体を知れば知るほど他人のたた ずまいの美しさに気づくようになるのだとも。今の世間一般に作られたイメージでは ないかつての日本人が持っていた美しさがそこにはあり、現代の日本人の文化・生活 スタイルの変化が、あっという間に我々の身体動作まで変えてしまったことも感じま した。

次回の講座は秋に開催予定です。自身の身体を見つめることは続けていき、もっと奥 深いところに気づけるように備えておきたいと思います。

自分のカラダを知るのは楽しい。

 

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