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[自然を知る]30種類の木を覚える−照葉樹林編
どんぐりの木。一年中こんもりと緑を繁らせている木。鎮守の森。 こんなイメージの照葉樹を中心にした自然林の30種に挑戦です。 照葉樹の木々はどれも雰囲気が似ていて、これを正確に判別するにはコツがいる。 東海道沿線で唯一残存する照葉樹林・大磯高麗山の自然林(神奈川県の天然記念物指定)がフィールド。 カゴノキ、モクレイシといったちょっと珍しい木々も顔を見せてくれます。

●添乗記 [2005-05-14開講]  報告者●原

高麗山の照葉樹林。神奈川県のJR平塚駅からバスで約7、8分。都会の間近に、こんな原生林が残っているなんて驚きです。城川(きがわ)先生のお話では、「神社の裏山なので、神聖な場所として残った。全国には、結構こうした場所がある」とのこと。本当に久々にきれいな森を見ました。また、コースもきつさが全く無く、ゆっくりしたペースで城川先生のお話を十分聞くことができました。昼食を入れて全行程5時間。夢中になっているとあっという間に過ぎてしまいます。神社の庭木から説明はスタート。10:00から始まり、15:30終了。この日は、高麗山から、大磯駅までの縦走コースを取りました。

「樹を見分けるには、葉で見分けるのがポイント。主幹の樹皮は、結構変化があって際どいときは見分けられない。樹の勉強をすると、途中でどうしても嫌になることもある。根気強くやっていると、だんだん、大きな喜びを感じるようになる。頑張ってください。」そんな城川先生の励ましに勇気を得て、メモを取り始めました。にわか勉強だが「互生、相生、輪生」などなど基本の用語を覚えてきたので、先生の説明も すっと頭に入ってくる。昨年の夏に、小5の次男と夏休みの自由研究で家の近くの公 園の樹の観察をしたので、それがかなり活きていて嬉しくなりました。少し分かって くると面白さがどんどん増しました。そうなると、結構、樹の名前や特徴がどんどん 頭に入って来ます。図鑑を見ていてもさっぱり覚えないのに、こうして体を使って時 間をかけると何故かちゃんと覚えるものです。

自然を知るなんて領域にはまだまだいきませんが、根気強く続けたいと思います。昼食を取りながら、先生に「この間のG/Wにブータンに添乗し、プナカというところで、樹全体が薄い紫の花が咲いていました。まるで紫の桜が満開になったようでしたが、花の名前が分からない。なんだかご存知ですか」とお訪ねすると、「南米に多い、ジャカランタだと思います。日本にはありません」とのことでした。早速、ブータンに知らせることにしました。

以下、この日、観察した66種類の樹です。
( )カッコ内の数字は配布された資料の番号です。

1、ヤマモモ
雌雄異株
神社入り口階段上がって右の大木

【ニレ科3兄弟】
2、ムクノ木
三行脈
白くてつるつるした樹皮
葉脈が葉の先端まで伸びている。 先端で二つに割れる
枝が横に伸びるのが特徴

ケヤキ
三行脈がない
葉脈が葉の先端まで伸びている
先端で二つに割れる

エノキ
三行脈
葉脈が葉の先端まで伸びず内側に曲がる
板根が出やすい
樹皮に横縞が入る

3、笹
皮が残るのが笹、皮がなくなるのが竹
肩毛 節から何本枝が出るかで種類が見分けられる
一本、二本、三本、それ以上

4、イイギリ
広い葉の高木
花がきれい

5、ナギ
葉脈が縦に平行に走る
横にはなかなか千切れない

6、唐ねずみもち
葉の裏から透けて見える
ねずみもちは透けて見えない

7、マルバウツギ(40)
葉がさかさ(?)
白い花
空木より葉が丸い

8、イヌビワ(20)
葉の下部が丸くハート型になる→心形(しんけい)珍しい
心形(しんけい)←→楔形

9、タブの木(20)
新芽が赤い 大木
互生
三行脈

10、ヤブニッケイ(23)

11、唐竹(とうちく)
節間が竹の中ではもっとも長い
モウソウ竹は、25〜30cm、唐竹は35〜40cm

12、アラカシ(10)
鋸歯が上部半分、葉の上が広い
葉の裏に毛がある(アラカシの特徴)

13、サンゴ樹
葉脈の主脈から支脈が出る付け根がへこんでいる
その部分に毛が生えている(ルーペでないと見えない)

14、アオキ
低木
鋸歯が大きく特徴的

15、犬シデ(5)
幹に白っぽい縦じまあり、大木

16、スダジイ(19)
古い葉の裏が少し茶色 葉の先がとがっている

17、カヤ(3)
樹皮は、杉に似ている
葉は、もみとにているが、先が割れていない

18、トベラ(42)
海岸に多い
主脈が白い

19、コナラ(13)

20、カキノキ(67)
中国原産

21、イタビカズラ(桑科)(21)
ツル状で、岩にはりついている
切ると、切り口から白い汁をだす

22、ねずみもち

23、ツルグミ(58)
葉に鱗毛(カビみたい)あり、これがグミの特徴
他の樹木に寄りかかるようになると、
枝が下向きになって踏ん張るような格好になる

24、アズマネ笹
節から複数の枝が出る

25、ヒメユズリハ
葉が細長く赤い芽を出す

26、モクレイシ(55)
大磯あたりに限られた分布
高麗山の代表種、珍しい種
対生
モチの木に似ている

27、コクサギ
みかんのような匂い
二本ずつ交互になる対生→コクサギ型葉序

28、紫式部

29、ヤダケ(78)
節が膨らまない、矢に最適。昔は、城の周りなどに植栽した
枝に皮が残る、節の長さより皮の長さが少しだけ短い
スズダケは皮の方が長い、通常はもっと短い

30、イロハモミジ

31、カラスザンショウ

32、鹿子の木
樹皮に小鹿のような模様あり

33、やまぐわ
葉柄が長い
鋸歯が荒い
実の先端に花柱(めしべの残り)が長く残っている
マグワは、これがないので食べやすい

34、ウラジオカシ
葉の裏が白い
葉の縁がでこぼこしている
葉の先端がとがっている

35、ウスミズザクラ
フジのような花 ⇔ イヌザクラ

36、ヤブコウジ(66)
百両

37、モミ
樹皮は、本来は、肌が荒れない
若葉の先が割れる、ツバクロモミ

38、ツルマサキ
ツル上のマサキ、葉だけ見るとマサキと区別がつかない
地に這う、木に這う

39、ニガキ
羽状複葉

40、カマツカ(31)
別名ウシコロシ
材が硬い
小さな葉

41、ヤマブキ

42、ハリギリ
枝に棘あり
別名センノキ→1000m以上の高地に行くと葉の裏に毛が生える
モミジのでかい天狗の団扇みたいな葉
高木

43、さくら

44、クサギ
大木
苦い

45、ニワトコ
七かまどに似た白い花
羽状複葉
髄は顕微鏡の検体を薄く切るときに使った
鳥の止まり木にも使った

46、白ダモ
白い新芽(下に垂れ下がった)
花と実が一緒に見られる。

47、クヌギ
樹皮の割れ目が深く切れ込んで、 コナラのように平らなとこがない
花、栗のようだが、鋸歯の先に緑の組織がなくなった毛が生えている
栗はこれがない

48、箱根空木
箱根空木は、葉の表面につやがあり葉の裏に毛がない
ニシキウツギ→の裏に毛あり。
花は、白から赤に変わる タニウツギ

49、マユミ

50、キブシ
実が下がっている、実は赤くならない

51、イボタノキ
対生
葉は丸い

52、ガマズミ
毛深い

53、大島さくら
葉先が尖っている
桜餅(道明寺)に使う
雑種は実をつけない
ソメイヨシノは、大島桜と江戸彼岸の雑種

54、ヤマコウバシイ
秋になって枯葉になってもなかなか落ちない

55、ダンコウバエ
クスノキ科
甘いいいにおいの黄色い花が咲く

56、サカキ

57、キズタ
ヘデラ(西洋キズタ)
葉形が変形する

58、テイカカズラ
エンドウみたいな実がなる
鋸歯がない、 鋸歯があればツルマキ
白い花

59、ヌルデ
ヒレがある
ヒレがなければウルシ

60、オカメ笹
節から3から5本の枝が出る
これは、皮が残らないので竹

61、キリ
紫のフジのような花(5月)

62、モウソウ竹
竹の秋(春、葉がいっせいに入れ替わるときに黄色くなる)

63、ぺらぺらヨメナ
石垣、丸くて小さな菊のような花


64、ユリの木
葉が大きく、イチョウみたい

65、センダン

66、エゴノキ

白くて小さな花が鈴なりに下向きに咲く

 

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