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[ネイチャリング]ガラパゴス諸島の自然史(9月)

南米大陸から西へ1000km、僻遠の海に忽然と盛り上がった島々。ホットスポットから沸き上がった灼熱のマグマは幾つもの島々を創造し、 そしてプレートの流れに身を任せ今も東へと漂っている。複雑に絡みあう海流と風にもまれた島々は、長大な年月を経てその姿を変貌させ、そして独特の動物相を織りなしていった。 長い南米大陸探査の旅を終えこの島にたどり着いたダーウィンの驚きは、海に潜って海藻を食べるイグアナであり、巨大なゾウガメ、10メートルを超えるキク科植物、 そして多様化したフィンチたちであった。それまで彼の中で燻ってきた、「進化の思想」を一気に加速させるには十分すぎるものであったであろうことは想像に難くない。

今回はサンタクルス島南にあるアヨラ港に陸泊し、チャーター船で各島を日帰り訪問。 南にある古株の島から北に位置する新参者にの島まで、多様な姿を効率よく巡る。夜は満天の星を仰ぎ見ながら、昼間の興奮をゆっくりと静める。 そよ風の吹く中、土産物屋を物色しながらそぞろ歩くもよし。

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●添乗記 [2004-09-18〜26開講]  報告者●嶋田

ダーウィンの進化論の舞台として有名なガラパゴス諸島。今回は進化生物学研究所の 今木明さんに講師として同行してもらい、ガラパゴスの動植物、島の成り立ちについ て解りやすく紐解いてもらいました。今回の参加者にはなんとガラパゴスを訪れた当 時のダーウィン(23歳)より若い14歳の少年の一人参加もありました。

9/19(日) ついにガラパゴス、そしてゾウガメに会う
早朝、ホテルを発ち、キト空港を飛行機で出発。エクアドル最大の都市グアヤキルを 経由して、ガラパゴス諸島の玄関口、バルトラ空港へ。タラップに一歩足を踏み出し た途端、赤道直下の強烈な日差しが全身を突き刺す、一瞬、目をしばたいたその先に は、小っちゃな空港ビルを取り囲む赤茶けた大地と、ウチワサボテンがまるで人影の ように立ちつくす光景が広がる。そこから、艀でサンタクルス島へ向かい、島の反対 側のホテルへ。途中、野生のゾウガメ生息地へ。バスを降り、草むらに分け入る、泥 水がたまったヌタ場の脇の木の下で先に進んでいた参加者の皆さんがなにか黒い岩の ようなものを取り囲んで息を潜めて見守っている。すると、その岩がガクンという感 じで動きはじめた、ゾウガメだ!しかも動いてる..。何の囲いもない草っぱらでの遭 遇はなかなか鮮烈で、ゾウガメのシャーっという呼吸に負けないくらいこちらも興奮 して鼻息が荒くなってしまう。

9/20(月)続々登場!動物たち
今日から始まる島巡り。我らを乗せたチャーター船、ガラパゴスシャーク号でまずは ノースセイモア島へ。船から小さなゴムボート(通称、ゾディアック)に乗り換えて 上陸。すぐ近くにガラパゴスアシカが岩場でゴロゴロと寝そべってお出迎え。その後、 現れたのはリクイグアナ、まるで剥製のように1匹だけ悠然と佇んでいる。さらに先 に進むと、地面にポツンポツンとアオアシカツオドリの幼鳥が、この日陰もなく、強 い日差しの大地にただじっーと立っている。そして、ほんとに逃げない...。なんだかこっちが逃げたくなる。さらに先に進むとそこはグンカンドリのコロニー。赤い風 船みたいなのが見えたらそれはオスが上空を飛ぶメスへ向かって咽を膨らましてアピールしているところ。これまたずいぶんと近くで観察出来てしまう。上陸したポイント までぐるっとまわって戻ってみればいつの間にかそこにはアシカの子供が、半身を起 こしてこちらを見つめている。つぶらな瞳の見送りを受け、ノースセイモアを後にす る。次はプラザ島、ここではリクイグアナとウミイグアナ両方を観察、リクイグアナ の巣穴も見ることが出来た。そして、なんとその後のスノーケリングでは、ウミガメとアシカに遭遇、一緒に泳いだのでした。

9/21(火)生成の古い島、フロレアーナ島へ
ゾディアックで砂浜に乗りつけ、足を濡らしてのウエットランディング。ここでもア シカのごろごろ寝そべっての歓迎を受け。マングローブの林の奥の汽水域では、ベニ フラミンゴを観察。その後、砂浜滞在組と沖にある悪魔の王冠と呼ばれるカルデラの お鉢の縁の部分だけが海面に浮かぶ岩礁へのスノーケリング組とに別 れ、赤道直下の 海で遊ぶ。スノーケリングに向かう途中、ゾディアックの下の海中をマンタが通 過! (残念ながらジャンプはせず)この島には無人のポストがあり、昔の船乗りがしばら く帰らない他の船乗り達が入れた郵便物を持ち帰り、代わりに投函してあげた頃のポストがまだ残っており、今では観光客のロマンをくすぐるポストとなっている。私たちも、いつ届くかワクワクしながらハガキをポストに入れ、変りに他の国宛の郵便物をいくつか引き受けてきたのでした。

9/22(水)生成の新しい島、バルトロメ島とサンチアゴ島へ
今日の上陸の出迎えはガラパゴスペンギン!どいてくれないと上陸出来ないよ、と言 いたくなるような場所に2匹、所在なげに佇んでいました。バルトロメは溶岩が流れ 出た後も生々しく、そこかしこに溶岩トンネルの後が残る。また、スパッターコーン と呼ばれる一見、噴火口の跡を思わせる、巨大な溶岩の塊が降り注いだ後に中のガス が吹き出した跡が小山のようになったものがあちこちにある光景には原始地球の姿を 想像させられる。ここでは溶岩トカゲがあちこちを走りまわり、腕立て伏せのような 動作を繰り返していた。そして、すぐ向かいにあるサリバンベイでは、わずか100年 ほど前に流れでた溶岩が冷え固まった溶岩大地を、ドロドロとした溶岩の流れが形作 る奇妙な模様に想像をたくましくしながら歩く。この日のスノーケリングではついに ペンギンと遭遇、水中を鳥のように羽ばたいて進むすぐそばで、その水流を感じなが ら泳ぐ忘れられない体験。

9/23(木)赤道をひとまたぎ
あっという間にガラパゴスでの日々も終わり、午前中の飛行機で首都のキトへ。標 高2,800m、アンデスの4,000〜6,000m級の山々に囲まれたキトは、肌寒くもあり、赤道碑を観光した際には、お約束の赤道を北と南にまたいでの写 真撮影で盛り上がる中、ガラパゴスの冷たかった海や、遠くに雪を抱いて美しく浮かぶコトパクシ山の姿に、 本当にここは赤道直下?という感じ。その後、旧市街を観光。あちらこちらに残る、カトリック教会を静かに覗かせてもらいながら見学。夕暮れ時の広場でお茶をして、しみじみとキトの街並みと昨日までいた対照的なガラパゴスの自然とに思いを馳せた のでした。

9/24(金)ヒューストンで何しよう?
朝のフライトで乗り継ぎ地であるヒューストンへ、昼過ぎに到着。半日も空港ホテル にいるのもなんなので、皆でどこかに遊びに行こうということに。そうなることを予 想していろいろ調べてはいたのだが、典型的なアメリカの車社会に適応した都市といっ た感じでフラっと歩けるような街はどこにもなさそう。で、結局、ホテルのスタッフ に聞き込んだショッピングモールへ繰り出し、この大陸で進化を遂げた消費社会に生 きる人類も観察。その後の夕食では、日本料理レストランで鉄板焼きを味わう。はるか遠い異国の地ではやはり、日本料理も進化(?)していたのでした。

9/25(土)もう帰国...
ヒューストンから一路、成田へ。最近の米国航空会社は機内でのアルコール類は有料。 その甲斐あって(?)なのか機内でビールを頼む人はぐぐっと減った気がします。ち なみにC航空では、ビールやワインが1本$5もしくは600円でした。え?私?仕事中なので注文しませんでした、はい。お金の問題ではありません、念のため。

9/26(日)無事到着 成田着。お疲れさまでした。大阪組の方は関西空港へもうひとふんばり。

今回、ビーグル号航海記を手に、添乗に出発したのですが、ガラパゴスまでの長いフ ライトの間でもビーグル号はガラパゴスには着かず、弱冠22歳のダーウィンがパダゴ ニアに着いた頃、御年30ン歳の私は、早々とガラパゴスに着いてしまいました。ガラ パゴスは赤道直下にも関わらず、南氷洋から流れこむ寒流の影響で、日中も暑すぎる ことはなく、海水にいたっては冷たく感じるほど。でも、この海水温を暖かく感じる とき、それはすなわちエルニーニョという異常気象。海水温の上昇により魚や海藻が 生きていけなくなり、それを餌とする固有の動物たちの生態系に重大な影響をおよぼ すことになるという今木さんの話に、生物たちが微妙なバランスのうえにこの地球に 存在しているということを再認識。冷たい海でのスノーケリングで身をもって実感し てきました。海底火山による諸島の成り立ちと動植物の進化、生態の関係が手にとる ようにわかるガラパゴスの魅力はここに書ききれないほどまだたくさんあります。編 集長、もっとスペースをくれ〜!!ということでまだまだ語り足りません。続きを知 りたいかたはどうぞご来店のうえ、嶋田まで。

※弊社季刊誌『風・通信No.21』の添乗報告記より

 

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