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春、秋のプログラムとは違い、夏は食料とキャンプ装備を背負っての山行。
世界遺産核心地域に分け入り、赤石川二股を目指す。
暗門の滝のわきの急峻な斜面を登り、沢歩き用のフェルト底シューズに履き替え、沢をじゃぶじゃぶと登る。
水量は登るほど に少なくなり、やがて積もったブナの落葉の中から水が滲みだす、泥濘んだ沢の源流部へと足を踏み入れる。
そこは、人ひとり通れるくらいに狭い、谷間に刻まれた細い溝のような道。
そうして登りつめた後、今度は尾根の反対側を滲みだした水と共に、源流部から沢を下る。
水は徐々に集まり小さなせせらぎへ、やがて沢の勢いはいよいよ増し、いく筋かの沢が集まり、大きな流れとなり最後は滝となって赤石川へ注ぎ込む。
さすがに我々も滝と共に... というわけにもいかず、迂回してようやく赤石川に降り立つ。ここから、右に左に徒渉しつつ赤石川を下り、テント場へ。
小雨混じりの天気の中にもブナの森は明るい緑の光にあふれ、疲れと緊張で下を向きがちな我々の目をときに明るく上方へ向けさせてくれた。
翌日も薮漕ぎと沢歩きを繰り返しつつ、クマゲラの森を抜け、櫛石山を経て、妙師崎沢へと降り、ひと尾根越えて暗門滝の下流沿いの遊歩道へと降りる。
昔の人たちが長い長い歳月の中から見つけだし、伝えてきた道はその殆どが薮の生い茂る道なき道。
工藤さんがナタで切り開きつつ進み、時にするどく切り立った尾根を歩き、足下の木々の枝から見えかくれする谷底に肝を冷やしつつ、ひたすら歩いた2日間。
木の枝や根っこをつかみ、白神山地のふところに全身でくらいついてきた山行でした。
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