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春風が吹き抜ける竹林で、風の音を聞きながらの楽器作り。
風そのもので音が鳴るインドネシアの民族楽器ピンジャカン、自らの口が起こす風により鳴る鳥笛や竹ぼら、ぶんぶん振り回して巻き起こる風で音が鳴るうなり木、
これらの風を利用して鳴る楽器を竹を材料に製作。今回は、お客様のご好意により竹林を借り、竹を切る許可も得て現場で竹を切り出すという得難い体験もしました。
まず、最初は大物であるピンジャカン作りから開始。本物は竹で組むのですが、竹の丸い面同士を長持ちするように組むのは難しく、
今回は講師の田中稔さんが、あらかじめ人数分に角材を切り出した部品のキットを準備していてくれ、それを加工して組み上げます。
目標は午前中。まずは、見本を見ながら、作りの解説。風で風車が回り、竹同士がカラカラ音が鳴る部分には、もちろん竹を使います。
ピンジャカン作りは午前中に終わらせる予定だったものの、意外に細かい作業に時間を取られ、気がつけば腹時計が鳴り、お昼となる。
ふと目をやると、いつの間にか田中さんが、4本ほどの竹に穴を開けている、竹の節ごとにいろんな向きに穴を開け、風が通ると、ボーッと鳴る竹のサウンドタワーだ。
ちょっと風の通りが悪くうまく鳴らないため、竹を切り倒して昼食場所の広場に立ててみることにする。昼食時、田中さんがキリモミ式の火起こしを披露。
(そう、田中さんは古代発火術の記録保持者、火起こし名人なのでもある)棒をごりごりとこすりあてる姿は皆さんイメージ通りだが、火種を綿にくるみ、
空気を送るべく手をぐるぐる回すとあれよあれよと煙が出て、突如、ボッと火があがる姿に、皆さん手品を見たような拍手喝采。
その後、皆さんも火起こしにチャレンジしたりして、楽器作りよりも夢中になりそうでちょっと心配。
竹林から切り出してきた竹にもうちょっと穴をあけた後、数本立てる。そこに風が拭くとなんともいえない音があちこちに開けた穴を通して、低い音、高い音が重なり合
い美しいハーモニーを醸し出す。(空きビンの口に息をかけると鳴るのと同じ原理)幻想的な音でした。 気持ち良い広場での休憩もそこそこに切り上げ、ピンジャカン作りのラストスパート。
2時間ほどがんばって皆さん、ほぼ完成。さて、ここから鳥笛などもう1品にチャレンジ。こちらは構造が単純なので、少しの加工でだいたい出来上がる。
ただ、切ったばかりの竹だと、ボンドではつきにくいのと、乾いた竹でも持ち帰る強度には心配なので、あとはくっつけるだけというところで終わらせる。
作業の合間に田中さん製作のリードのついた笛とか、うなり木、口琴などを見せてもらい。竹楽器の楽しさに触れる。
自分も作業に参加してつくづく体を使ってのモノ作りを忘れてしまっているなぁ、と感じる。電動工具にしろ、手作業のキリだのノコギリだのも使い慣れてないと危険な道具でしかない。
現代の我々の暮らしではそんなものを使用せずとも生きていけるが、自然の中でモノを作るとなると現代人は途端にヤワに見えてしまう。
大人たちがここで踏ん張って、未来を担う子供たちに教えられる存在たらねば!という思いでプログラムを終えた。
出来上がったピンジャカンは、50×60cmくらいとなかなかの大きさ。切り出した竹を持ち帰ったりしたかたもいて、けっこうな荷物になってしまいました。皆さんお疲れさまでした。 |