TOP > 開講記 > 完全有機農法のための技術

[田舎暮らし]完全有機農法のための技術

講義(7/26)1:「水」の特性を活かす
水の分子は一定でなく大小がある。これにより溶解する物質量(クラスターが小さい と油もよく溶解する)や活性が異なる。深層水、微量要素、イオン水や電解水、木酢 液などの効用、効果的な水の使い方について。

講義(7/26)2:種子(育種、自家採種)播種と育苗
自家採種を続けるとその土地にあった形質に変化する(ミチューリン学説・メンデル 学説)。生命力のある種子は発芽力が強い。また、苗半作と云うように苗作りは重要。

実習(8/30〜31)
・ ダイコン、ニンジンの間引き(第一次間引き・第二次間引き)
・ 瓜類のピンチ(芽つまみ)
・ 秋作のキャベツ・ハクサイの定植。露地作、直播のための畝づくり。
・水やり、草取りについての理論と実践

*夜は講義を行います。宿泊MOA自然農法大学校・大仁農場研修所。

 

 

 
 
 
●添乗記 [2003-7-26講義,8-30・31実習]  報告者●土橋

有機JASの登録認定機関となっているMOA自然農法大学校大仁農場で、有機農法の技 術と理論を学びました。指導下さった大仁農場の学校長でもあり科学技術省長官賞受 賞の経歴を持つ木嶋利男先生は、この広大な農場で様々な農法を研究しています。受 講して下さった方々は、農大の現役学部生、オーガニック食品の商社勤めの方、家庭 菜園をされている方、レストランの経営者など、有機農法に深く関心を持っていらっ しゃるお客様揃いで、質問も飛び交い、充実した2日間ではなかったかと思います。

試験的に従来型農法(農薬・科学肥料利用)と有機農法の比較をしている区画があり ます。従来型農法の畑は、雑草が一本もなく、土は剥き出しで単一作物が整然と並び、 機械的・人工的な様子なのに比べ、有機農法の畑は林床が落葉に覆われているように ワラで地表面を覆い、幾分は雑草も育ち、雑とした自然らしい感じ。育成中の作物を 比べると、有機農法の作物が立派でした。これは農薬や化学肥料に頼らず、何年もか けて「いい土」を作り、畑で自然循環の環を上手に活かしている結果 です。「人間の 存在が環境にとって害」という話を耳にすることがあります。しかし、この農場では、 人間が誇りを回復できそうな希みを感じます。

その裏に新旧様々な農業技術と科学的な理論があり、時には常識を覆されます(連作 障害が云われますが、実は連作こそ病害虫に強くなれる等々)。あるいは「胚軸切除」 という技術。これは本葉3枚までのうちに胚軸を切り、2時間ほど切り花のように水 に入れ、土に挿すという技法。本来植物体内は無菌だそうですが、本葉3枚まで 間なら土中の微生物や病原菌への抵抗力を手に入れることができ、植物の生態を上手 く活かしながら生命力の強い作物を育てるという技術です。

実習では、有機栽培でニンジンを作るというシュミレーション(桑の使い方・堆肥を 畑に投入・耕す・畝立て・播種・そして間引き)、じゃが芋・大根の播種、トマト・ ナスのピンチを教わり、平行して様々な理論や技術(コンパニオンプランツ・土の中 水の誘導・家庭菜園規模の作付け例・育種・立体栽培)ややちょっとしたコツを見聞 きし、教わりました。

「我々は何故に自然を好むのか。少なくともその理由の一つは、自然は、我々人間の ように嫉妬することはなく、騙すこともないからだ。」芥川龍之介の言葉です。 有機農法の畑を見ていると、自然は正直だとつくづく思うのです。

 

ページの先頭へ
ニュースプログラム開講記About us
サイトマップ
(c)2003 kaze-travel co.,ltd.
リンクはご自由にどうぞ